樋口一郎コラム

「部下ヂカラ」でボスを変えよう

こんにちは。2016年4月よりファザーリングジャパン九州理事に就任した樋口です。

7歳、3歳の2人の男児の父親で、職業は福岡市内に務める公務員です。

我々ファザーリングジャパンでは現在、職場内で育児や介護に関わる職員に配慮を行い、組織を円滑に運営することのできる「イクボス」の普及啓発を行っています(イクボスについて詳しくは下記HP参照)。

【参照】イクボスドットコム

ところで、突然ですが、「イクボス」なんて、一部の大企業や「意識高い系」企業だけ、我が社には関係ないと思っておられる方はおられませんか?

我が社のあの頭の固い上司や残業が状態化している環境が変わるはずがない、と思われていませんか?

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ファザーリングジャパン九州では、2015年11月に「あすばる男女共同参画フォーラム2015」の中でイベントを開催し、「部下(一般社員)の立場からイクボスについて考えよう」と題し、参加者から部下の立場で会社の現状について語ってもらいました。

【参照】部下の立場からもイクボスを増やせるぞ!@あすばる男女共同参画フォーラム2015

部下の立場から出た意見は、変わらない上司への嘆きが多く、我々も予想以上の衝撃を受けましたが、反面、部下の側も一方的に上司に対してあきらめているケースが多いことに驚きました。

イベントでは、寄せられた意見をもとに、今後、部下として、上司にどのようにアクションできるかを考えました。その結果、部下からのアクションを行う際の参考にとファザーリングジャパン九州でまとめたのが「部下ヂカラ10か条」です。

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私がフォーラムで参加者と話して感じたのは、実際の会社の現場では、部下の家庭に全く無配慮な「ダメボス」と「イクボス」の間に位置する「中間層」が結構多いのではないかということです。

「中間層」とは、部下とのコミュニケーションはそこそこ取れているが、家庭環境にまで親身になって配慮してくれる訳でもないといったような上司です。そういった上司であれば、部下の工夫次第で変えていくことができるのではないでしょうか。

部下の力で上司を変えていく取組は1つ1つは小さな積み重ねかもしれませんが、組織が小さく柔軟性に富む中小の方がやりやすいかもしれません。

今後、当コラムで「部下ヂカラ10か条」を1つ1つ紐解いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!

執筆:樋口 一郎