こんにちは、ファザーリングジャパン九州の中島宏昭です。
このコラムでは私が、1年間夫婦同時に育休を取得した経験から感じたメリット・デメリットについて紹介します。
私が育休をとって感じたメリットは、
- 育児、家事のスキルアップ
- 家族で過ごす時間
- やたらほめられる
- 仕事から離れる経験
- 達成感
です。
一方、育休をとって感じたデメリットは、
- 収入減
- 夫婦喧嘩
- 仕事のブランク
です。
前回のコラムでは、一つ目のメリット「育児、家事のスキルアップ」について書きましたが、今回は《メリット②》について紹介します。
《メリット②》家族で過ごす時間
育児を通じた夫婦の連帯感
予定日よりも約1か月早い出産だったため、出生時から小さい男の子でした。
母乳の飲み方があまり上手くないようで、乳幼児検診のたびに1日あたり何グラム体重が増えたかを計算。
(医師)「ちょっと体重が増えてないですね。おっぱいどれくらい飲んでます?」(←高圧的)
(パートナー)「一日10回くらい授乳してると思うけど、どれくらい飲めているのかわかりません。」
(医師)「足りてないようなので、ミルク足してください。」(←高圧的)
パートナーは産後のホルモンバランスの変化や夜泣きによる寝不足などで情緒不安定。なんとか母乳育児をしようと様々な抱き方など試し、食事にも気をつけていました。しかしその努力を否定されたように感じて涙がこぼれていました。
付き添っていた私は、そのやりとりを見ていることしかできず、無力感を覚えました。
なんとか役に立とうと、いっしょに母乳外来に通ったり、地域の育児相談に参加したり、育児本を読んだり、試行錯誤の日々でした。
パートナーの体力を回復させるため、情報収集は私がメインで動きました。
上の子のときは母乳をよく飲み体重も順調に増えたので、子どもが違えば育児もまったく違うものになるということを実感しました。
その他にも、「寝返りのときに毎回変な体勢で止まる」「ずりばいをするときに片足がまったく動かない」など気になることがでてきては夫婦で対処し、今ではご飯もたくさん食べ、高速ハイハイで移動したり、ふらつきながらも立ち上がり家じゅうを歩き回ったりしています。
夫婦でいっしょに育児に取り組んできたことで、戦友のような連帯感を持つことができました。
(初めてのミルク育児に苦戦)
家族との1か月間のアメリカ生活
また、家族でまとまった期間休むことができるのは今しかないと考え、1か月間のアメリカ生活を決行。
メリーランド州ボルチモアで仕事をしている友人宅に滞在させていただき、ボルチモアを拠点にニューヨーク、ワシントンDCを巡りました。
ボルチモアでは図書館の子どもお話会に参加したり、保育園を見学したり、山歩きしたり、BBQしたり、メジャーリーグを観戦したり。
ニューヨークでは自由の女神に登ったり、ウォール街に迷い込んだり、タイムズスクエアをぶらついたり。
ワシントンDCではパンダをみたり、美術館をはしごしたり、メジャーリーグを観戦したり。
電車に乗ると多くの人たちが子どもに笑いかけてくれて、必ず席を譲ってくれました。子連れに優しいぜ、アメリカ。
長女はいまでも街中でアメリカ国旗のついたポスターや洋服などを見つけるとハイテンションで「アメリカだ!」と言っています。
(ライトレールの路線図)
(自由の女神)
子育ては期間限定。その時にしかない楽しさや幸せをたくさんもらいました。
あわせて、家事育児の大変さもたっぷりと味わうことができました。
だからこそ仕事復帰したら、労働生産性を高めてできる限り早く帰宅したい(しないといけない)と強く思うようになりました。
次回はメリット③について紹介したいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
(執筆:中島宏昭)