杉山拓人コラム

大人が子どもに見せつけたいこと

4歳男児と1歳女児双子のとーちゃん、杉山です。

今年から、FJQのワークショップのお手伝いをぽつぽつ始めて参りました。様々な場所で、パパと子どもの笑顔を作れる機会を増やす一助を担うことができれば、うれしく思います。

先日は長男をワークショップの現場に連れて行きました。休みの日に子どもと離れることがさみしいから、という気持ちもありましたが、それ以上に大人がなにかやってる世界を子どもにものぞき込んでほしいと常々思っておりまして、今回格好の場となりました。

この日は2か所で異なるワークショップを行うことになり、最初の現場は新聞紙プール。ダンボールで壁を作り、中を数十部のちぎった新聞紙で満たしていきます。長男にも手伝ってもらっているとだんだんエンジンがかかってきたようで、FJQメンバーや他の出店者の方ともワイワイ絡み始めます。ちょうどテレビ撮影があったのですが、本番ではしっかりテンション上がり、リクエスト通りに新聞紙プールではしゃぐ子どもの姿を見せることができました(大人たちも負けずにはしゃいでいましたが)。よほど楽しかったようで、次の場所に移動する折にはベソかいて行きたくない、と訴えられましたが、また戻ってこようねと納得してもらい、会場を後にしました。

次は貝殻でデコる雑貨作りワークショップです。ここでも早速設営準備やサンプル作りを手伝ってもらったのですが、気付いたらお客さんの呼び込みや、足を止めた人にこんなのが作れますよー、と営業活動を一人で行っていて、それはもう頼もしい姿でした。売り場の人からは「先生」と呼ばれ、特別に店員さんのバッジも作ってもらいご満悦。隣のワークショップ講師のお姉さんともすっかり仲良くなり、改めてこの子すげえなあ、と感じ入りました。

その後最初の会場に戻り、後ろに予定があったので早々に退散させてもらいましたが、帰りに疲れたと抱っこをせがまれ、担いだらすぐに目がトロトロ。それがまた重いこと。立派な活躍を目の当たりにし、身体的にも精神的にも大きく成長していることを改めて認識した1日になりました。とはいえ、全力で楽しんだため、翌日に体調崩してしまうところはまだまだ子どもらしいですよね。

今回のワークショップ同伴では、周りの方々に大変良くして頂き、そのおかげで普段家の中だけでは見られない長男の反応や態度を拝むことができました。また、長男も両親や親類、幼稚園の先生などとは異なる、初めて出会う身近ではない大人たちとの関わりを楽しんでくれて、とーちゃん滅茶苦茶うれしいです。またワークショップに連れて行き、とーちゃんが楽しいことやっていて、そこに来る人たちが楽しく過ごしてくれていて、そこに一緒にいることで自分も楽しくなれる、と思ってくれるなら、もう何も言うことないです。

子どもに仕事の姿を見せることはなかなかできないですが、その代わりに家の中は勿論、家の外でも大人が楽しく生きている様を示すことは、大人の大事な役割だと思っています。決して見本になる必要はなくて、こんな大人もいてあんな大人もいて、それぞれの尺度で皆自分の人生を楽しんでいてうらやましい、と感じ取ってほしいですし、まずはとーちゃん楽しんでるよと見せつけたいものです。至極表現下手なもので、うまくいくものかわかりませんが、伝わることを願っています。

執筆:杉山拓人/双子のとーちゃん