子どもを叱ることってありますよね?
その時の言葉選びは重要です。

我が家でこんなことがありました。

長男が本を踏んづけている。
それを見て
「本を大事にしないのはとっても悲しくなる。」
と伝えたら、しょんぼり顔。
本人も良くないことは分かっていたのでしょう。

「これからどうすると?」
と尋ねると、
『本を大事にする』
との答え。

「じゃあ、
本を大事にするって
どんな風にすると?」
と聞いてみると、
しばらく考えて
『本を踏まない』
『本を投げない』
と、返ってきました。

「おぉ、いいね!」
と言うと表情がちょっと明るくなったので、
「じゃあ、あと一個
見つけてみよう」
と続けてみました。

『えっ、パパは知ってると?』
なんて聞いてくるから、
「もちろん、知ってるよ!」
と僕も答えます。

照れ笑いしながらしばらく考えて、
『分かった! 本を破らない!!』

「いいね!!それでいこう!
そしたら、本を大事にすること約束できる?」
と聞くと、
『うん!』
と、元気な返事です。
その頃には、
長男はニコニコしていました。

きっと長男は、
『本を踏まない』
『本を投げない』
『本を破らない』
という約束を守ってくれると思います。

「本を大事にする」
というのは、実はすごくあいまいな言葉です。
「大事」が何なのかは人によって違ってきます。

ある人にとっては、
『ブックカバーをかける』
かもしれません。
『ガラス戸のある本棚に入れる』
なんて意見も聞こえてきそうです。

「大事」の定義は人それぞれ。
親子で違っても不思議ではありません。

「大事にしなさいって言うのに、うちの子はちっとも聞かない・・・」
なんてことを言う前に、

具体的な言葉で一緒に出し合ってみるといいでしょう。

自分で考えて出したことなら、守りやすくなります。

ひとしきり長男と話し終わった頃、
次男が本を口にくわえ始めました。

「こらー、本は食べたらいかーん」
と次男から本を救出すると、

『あっ、もう一個あった! 本を食べない!!』

執筆:吉村伊織