この講座は父親を対象としたに「パパが快眠で元気になれば、家族みんながハッピーになる」というコンセプトで行われ、睡眠に関する関心を持つ父親を中心に約50名近くが参加しました。
 

 
講師は睡眠学に関する研究の第一人者で、「脳に効く『睡眠学』」(角川SSC新書)などの著書もある滋賀医科大学 睡眠学講座教授の宮崎総一郎先生。宮崎先生は睡眠学の現場から快眠のメカニズムや最新の事例を交えてわかりやすく紹介していただきました。
 
まずこの講座の主催であるNPO法人ファザーリング・ジャパン九州の安藤より挨拶。
 
「以前も宮崎先生の睡眠講座を受講しました。『睡眠三箇条』を実践するようになって、妻からイビキをかかなくなったわねと言われるようになりました。今は自宅のトイレに三箇条を貼っていて、息子もそれを覚えて実践するようになりました。親子で学び、毎日健康的な生活をすることが大事だと思います。将来、息子が大人になっても実践するのではないかと思っています。長い目で見てもこの講座は有効です」
 

 
次にファザーリング・ジャパン九州代表の小津より挨拶。
 
「今回の講座を案内するにあたって、facebookやメーリングリストを使って声掛けをしましたが、多くの人が睡眠に対して悩みを持っていることがわかりました。父親としては、仕事と子育てと両方ともがんばるスーパーパパになるために睡眠時間を削るパパも結構います。それだと自分の健康に影響が出てしまいます。そんな疲れた状態で疲れた表情をしながら育児をすると子供は敏感なのでそれを感じとってしまいます。それを解決する上でも今回先生の話をお聞きできるのはとても有意義なことだと思います」
 
 

 
そしていよいよ宮崎先生の講演がスタート。
 
下のスライドは、一日の体温と眠気の変化をグラフにしたもの。細い線は体温を、太い線は眠気の強さを表しています。眠気の太い線は、実際は細かく変動している眠気(点線)の平均値を表したもので、太い線の山が高いほど眠気が強いことを表しています。
 

 
体温も眠気も一日のうちで、大きなリズムを刻んでいることがわかります。
眠気は、深夜の午前2時から4時の時間帯、体温ももっとも低くなっていて、これは人間の生体リズムによって刻まれた、眠気と体温の波。
実際に(過去の惨事として知られる)スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故、イージス艦衝突事故もいずれも深夜の時間帯に起こっています。仕事においても夜勤や徹夜にそなえて、日中にたまった疲労を一日の中のどこかでいったん取り除いておけば、その分だけ夜勤や徹夜のときの疲れと眠気を軽くすることができます。
  
また夜9時以降のフィットネスクラブ通い。時間帯として料金が安くなることもあり、勤め帰りに運動するという人もいます。体を動かしたあとなのですぐ眠れると思いがち。しかしこれだと不眠になってしまうことも。これにも体温と関係があり、夜激しい運動をすると体が興奮して体温が上がってしまい、その結果眠れなくなります。夕方5時~8時はよいけれども、それ以降の時間で運動をするのは避けたほうがよいでしょう。
 
大切なのは、自分の特性を知ること。つまり自分のリズムを知ること。プロスポーツ選手、たとえば北島康介選手やなでしこジャパン、石川遼選手の強さの秘密は睡眠にあるんです。

ほかにもさまざまな事例の紹介やビデオ視聴しながらの快眠解説、そして快眠体操にいたるまで充実した講座となりました。
そして最後に教えていただいたのが『よい眠り 3つの習慣』。
 
◆よい眠り 3つの習慣
1.早起きをすると早寝ができる・・・カーテンを10cm開けて眠るとよい目覚め
2.朝・昼をしっかり食べて夜は少なめ・・・夜遅い食事は肥満のもと
3.夜は暗くして快眠モード・・・明るい照明は寝つきを悪くする
 
 

講座参加者全員に快眠グッズ”アイロピー”と宮崎先生の著書『脳に効く睡眠学』が配られました。
 

 
この講座を通じて、ファザーリングにまず必要なのはしっかりと睡眠を取ること。九州パパ友ネットワークのパパメンバーも何人か参加し、「この日教えていただいたことをさっそく実践していきたい」と参加した多くのパパたちがそう話していました。