新年度の準備におわれて、家庭でも職場でもバタバタしていたファザーリング・ジャパン九州の原島丈児です!
そんな春の慌ただしい休日に、この時期ならではの感動体験ができました!
父親としても教師としても敬意の念を抱ける経験をまとめてみます!
1. 夏みかんの収穫体験
春休みに夏みかんの収穫をお手伝いさせていただける機会をいただき、「次回はお子さんも是非ご一緒に」とお声かけいただいたことから、先日、親子でみかんをチョキチョキさせてもらえました!
午前中だけの短時間の収穫でしたが、決して我が家では見られない子どものたくましい姿をたくさん見ることができました!
まず驚いたのは、家族や教師以外の大人と話す子どもの姿です!
身近な大人には甘えん坊の我が子ですが、初めて会う大人と色んな言葉を交わす姿に、開いた口が塞がらないくらい感動しました!
「こんなにしっかりしてるなんて!!」
可愛い子には旅をさせよとはまさにこのこと!
ワガママ言わず、物怖じせず、高枝ばさみの使い方を手取り足取り学ぼうとする姿勢は、親バカですか凛々しく思えました。
高枝ばさみだけではなく、台車を使って収穫したみかんを運ぶときに、山道をみかんと一緒に転がり落ちたり、枝から落ちる毛虫やミツバチと戦ったり、家庭では見ることができないたくましい成長ぶりに、感無量の連続です!
2. 大人と対等な世間話
収穫後のみかんをトラックに積み込み、倉庫に持ち帰った後はみかんの泥を落とす洗浄作業をやりました!
「何でみかんを洗わなきゃいけないの?」
どストレートな子どもの質問に、農家のスタッフから親切丁寧に理由を教えていただきました。
その説明の中には、親の私も知らないことがたくさんあり、子どもと一緒に勉強させてもらえました!
そもそも収穫作業でいえば私もど素人です。
防塵用にメガネが必要だったり、枝がとても硬いから分厚い軍手や帽子が必要だったり、地面には熟れたみかんがたくさん落ちてるから長靴が必要だったり、知らないことばかりでした!
「なるほど~」って思える学びが多いと、失敗なんて大したことないって思えるようになります。
我が子がみかんを大量に山道に転がしたことも、私が地面に落ちたみかんでスリップしたことも、笑える失敗ですし、笑ってほしい失敗でもあります。
「親子で色んな体験をすると、育児に寛容になれそうだなぁ」と思いながら、みかんをせっせと洗い続けました!
ちなみに今回の1番の失敗体験はかごにみかんを入れすぎたことです。
たくさん入れてしまうとかごを重ねられなくなるので、トラックで積み直すという手間をかけてしまいました…
3. 初めての接客体験
みかんを洗いながら、初対面の大人と笑顔で色んな話しをしている我が子の姿には驚いていましたが、もっと驚いたのは接客を体験させてもらった時です。
洗ったみかんをネットに詰めてお店に運んでいたときに、たまたま通りかかったお客さんにそのみかんをお買い上げいただきました。
そのお客さんは荷物で手が塞がっていたので持ち運ぶのに苦慮していましたが、なんと我が子がお客さんの車まで重いみかんを持っていったのです!
重たいみかんで抱えてフラフラしながらでも、困っているお客さんのために車まで運んでいる姿に、大きな成長を感じる瞬間でした。
家では甘えん坊なのに何で外ではこんなに優しいのか??
1番の理由は「自分で収穫したみかん」というのが大きいと思います。
高枝ばさみを使ってドキドキしながら切り落として、無農薬みかんだからきれいに洗おう!と教えてもらいながら洗って、何度転んでも諦めずにトラックまで運んだからこそ、苦労して収穫したみかんを買ってくれたお客さんに優しくなれたんでしょう。
まさに当事者意識です!
たった5分程度しかいなかった販売店での思いがけない接客体験に心を打たれました。
そもそも甘夏みかんなんてあんまり食べなかった我が子が、こんなにも楽しそうに収穫から販売作業をやってくれるなんて、驚きの連続でした!
厚皮が黒ずんでいて売り場に出せないみかんを「食べてみる?」とスタッフから聞かれたとき、まさか我が子が断らずに食べるとは思いませんでした。
家庭では食わず嫌いの連続で新しい食べ物には全く挑戦しようとしなかったのに、一歩外に出るとこんなにも変わるなんて予想できませんでした。
この体験を通して、改めて「子どものやってみたい」を大切にしようと痛感しました!
この子の好奇心と探究心を大切にしたい。
子どもが暮らしのど真ん中に立ってもらえるようにできる父親になりたい。
父親としての感動体験につながる子どもの体験を、これからも探し続けます!