こんにちは、ファザーリング・ジャパン九州の中島です。
わたしはこれまでに第2子・第3子が産まれたときに2度の育休を取得し、通算1年半ほどの期間を過ごしました。そのときの経験や感じたことなどは過去のコラムで紹介させていただいています。
そんなわたしの同僚男性が2年間の育休に入りました。
これまで育休を取る側の立場でコラムを書いてきたので、今回は育休を応援する側の立場になって感じたことを書きます。
育休応援側になって感じたこと
1 けっこうビックリ
わたし自身も育休を取り、ファザーリング・ジャパン九州での活動を通して男性の育休についての話題にたくさん触れてきましたが、思わず「2年!?」と聞き返すほど、驚きました。
同僚男性は4人目の子どもで初めての育休取得。上の3人の時には仕事が忙しく、育児に関われず子どもがなついていないことへの後悔があり、今回は育休を取ると決心したそうです。
本人的にはもっと長く取りたい思いがあるところを夫婦で話し合い、2年間に落ち着いたようです。夫婦で話し合っているところが良いですね。
もしわたしもまた子どもができたら、2年間もありかなと感じました。
2 恩返しのチャンス
わたしが育休を取り、復帰するときに強く感じていたことが、育休取得をサポートしてもらったことへの恩返しとして、今後同僚で育休を取る人がでたらサポートしたいという思いでした。
この積み重ねが育休を取りやすい職場の風土につながると思っています。
今回は直接的に仕事を引き継ぐ関係ではないため、直接的に引き継いだ人の業務を手伝うことでサポートしています。
3 周囲の反応
自分が育休を取った時には育休中の職場の様子はわかりません。
「育休を取られて迷惑だ」というネガティブな話題がでているのではないかと気にすることもありました。
今回、逆の立場になってみると、「自分も将来育休とりたい」や「お互い様だからみんなで支え合おう」といったポジティブな話題が生まれていました。
もっとも、話題になるのは育休開始の直前直後で、1週間もすると特に言及もなく、育休を取る側が思うほど大ごとではないものでした。
見城徹さんと藤田晋さんの書籍タイトル『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない』を実感しました。
育休を取る側、応援する側のどちらも経験し、私の周りでは男性の育休への理解が進んでいるように感じます。
同僚男性は夫婦で同時に育休を取っています。
わたしもそうでした。
『ペア休』経験者としてできることを
先日、ファザーリング・ジャパン東北のメンバーが関わっている「ペア休」プロジェクトによる動画「わたしたちは『ペア休』という選択」がYouTubeで公開されました。
「ペア休」という言葉について
"ペア"には、2人で1組というペア本来の意味と両親(ペアレント)という意味を含め、"休"は育休の休からとりました。
ペア休は、とても良い言葉で、素晴らしい働き方・育児の関わり方の一つだと思います。
この動画は、「育休を取りたいと思っているパパが育休を諦めたり、社内で孤立しないために、第三者に何ができるのか、考えるきっかけ」として制作されたそうです。
育児に限らず、誰かが休む必要がある時に休める職場であることは、誰もが働きやすい職場の第一歩ではないでしょうか。
「ペア休」のために私たちができること
産後の大変さを
聞こえるように言ってみるやれる業務があったら
代わりに名乗り出てみる気軽に言える関係なら
直接言ってみる
わたしも経験者として「ペア休」という選択が当たり前にできる社会を目指して自分のできることを実践していきます!