こんにちは、岩永です。初コラムです。
この世になかったものを生み出す、企画という仕事をしてきてその裏側を公開すると、ほとんどが「何かと何かの組み合わせ」でしかなかったりします。
何もないところからアイデアなんて浮かぶはずもなく、日々いろんなことに意識的になるだけで、世界は「なんでだろう?」なアイデアの種にあふれていることに気づきます。
子どもの、親のこと・お菓子のこと・オモチャのことなど半径5mくらいだった興味関心の目が、ジワジワと広がっていく過程を見るのは、子育ての醍醐味だな~と感じる日々。
普段からほとんど電源が点いてない我が家のTVが、その日はたまたま点いており、ましてやそうそう見ないバラエティ番組。
そこでは南アフリカの変わったレストランが紹介されていました。
出てきたのがなんとシマウマのBBQ。
子どもにとって動物図鑑か動物園でしか見たことがない、大して興味もそこまでなかった動物が「おいしそうに食べられてる」という衝撃が走ったことに気づいたのは、翌朝でした。
「シマウマのBBQ食べたい。南アフリカってどこにあるの?東京より近い?」という朝から飛んできたすごい質問。
そんな我が家のTV。
ことスポーツにおける世界大会になると、なぜかよく点いている傾向があります。
最近だとサッカーW杯、ジャカルタ・アジア大会、そして世界バレー。
日本の活躍に一喜一憂する親をよそ眼に、子どもは国の名前が出てくるたびに「どこにあるの?遠い?」と気になるようです。
さらに「国の旗」の存在、「肌の色の違い」の存在、そして「日本語以外の〇〇語」の存在があることに「なんでだろう?」と気になるようです。
この「なんでだろう?」が出てきたときがチャンス!
自分が欲しいと思いつつも、まだ早いだろうと思う地球儀は我が家にない。
その替わりに、安いビニール製の地球デザインのビーチボールがまさかの威力を発揮。
どさくさに紛れてキッチンにあるバナナが「フィリピンという国から日本にやってきた果物」と教えると、「バナナはフィリピンにしかないの?」と新しい質問も飛んでくる始末。
そう、子どものちょっとした「なんでだろう?」に意識的になるだけで、子育ては何倍も楽しくなる!
(執筆:岩永真一)