杉山拓人コラム

「24ヶ月の家族登山録」

こんにちは。福岡市在住の杉山です。

カミさんと小4息子、小1双子娘の5人家族です。

 

今回は、我が家が月イチ家族行事として行っている低山家族登山についてお話させていただきます。

毎月の恒例行事

2019年1月から家族の定例行事としてどこか山と付くところに登ることを毎月欠かさずのイベントとしています。

ちょうど先週末大野城牛頸山(標高447m)に登り、24ヶ月で24山+αを登りました。

 

初回の山は1月下旬の南区油山(標高597m)。

油山団地までバスで行き、そこから頂上目指して登ったのですが、その頃地図アプリ入れてなくて山中大いに道に迷い、朝からトータル8時間くらい歩いてました。

子どもたちは雪遊びもできて楽しかったと言ってましたが、下の娘たちは当時5歳年中。

よく頑張りました。

 

時間がない時や遠くへ行けない時もありましたが、用事がてら天神アクロス福岡の屋外ステップガーデン・通称アクロス山(標高64m)や自宅から歩いていける長住の裏山・鴻巣山(標高100m)やなど近場に登ったりして対応。

 

山行きはマストだけど登る形や山にはこだわらない。

そんな緩やかな心持ちで臨んでいるから、家族皆の楽しいイベント事として続けられている面もあると思います。

 

山登りの魅力とは?

山登りの魅力は色々ありますが、普段の生活では味わえない感覚を呼び起こされるのは毎回新鮮で刺激的です。

特に視界が広く開ける瞬間や遠くを見渡せる眺望に出会うと、疲労した体がフッと軽くなるような開放感や心地良さが得られます。

景色に興味なかった息子も、登るなら眺め良いところがいいと言うようになりました。

 

あと道中や頂上での食が楽しいです。

子どもたちはこっちの優先度が高く、普段は買わないお菓子を用意して補給食にしたり頂上でお弁当広げたり。

時にはセルフサンドイッチやカップラーメン、大人は温かいコーヒー等々…。

また、帰りにお店でご飯食べたり温泉に入るなどお出かけの楽しみバリエーションを増やして連れ出してます。

 

これまで登ってきた山は

登ってきた山は、今までで一番高かった山でも英彦山の1199m、大体は200m〜600mくらいの低山が多いです。

福岡は都心部からでも行きやすい低山が多く、登る環境も整っててありがたいです。

 

所要時間は山によってまちまちですが、大抵往復2〜3時間くらいのコースが多いんではないかと思われます。

標高高くても結構上まで車で行けたり、逆に低山でもしっかり時間かかったり整備されてないコースもあるので下調べして臨むのが良いですね。

 

大体最初の30分は娘たちからしんどいー、疲れたーと不満噴出するのですが、慣れてきたら周り見る余裕も出てきてスイスイ行くようになるのも面白いです。

逆にドングリ収集など寄り道が増えて進まないのも困りものですが…。

 

オススメの山

さて、ここからはこれまで登ってきた中でオススメの山をいくつかご紹介いたします。

【景観部門】

糸島市立石山(2020年9月登山)

  • 標高:210m
  • 所要時間:登り1時間、降り50分

芥屋のビーチ側から登りました。

標高こそ高くないけど、クルクル景色や植物が変わる楽しさ、後ろ振り返ると爽快な見晴らし良いパノラマ、岩登り、程よい適度な疲労感ととても満足できるコースです。

とても人気な山で、山の中腹から20分くらいで頂上まで行けるお手軽コースもあるようですよ。

 

添田町英彦山中岳(2020年10月登山)

  • 標高:1199m
  • 所要時間:登り2時間、降り1時間40分

さすが霊場という雰囲気ある山でした。

序盤の階段が長くキツいものの、そこを抜ければしばらくなだらかな土道を進むのでトータルでそこまでしんどくはなかったです。

上宮手前の石段に入る辺りが荒涼としてピンとした空気でありつつ空が広がる気持ちよさも感じ、とても充実感得られる瞬間でした。

秋の色付きもまた良かったです。

 

【アスレチック部門】

西区叶岳(2020年1月登山)

  • 標高:341m
  • 所要時間:登り50分、降り40分

願いが叶うから叶岳。

頂上には神社があります。

ワイルドなゴツゴツ岩場をロープ伝って登るのが楽しいところです。

子どもたちは岩場だけで何度も往復してました。

街からも行きやすく、またコンパクトに登り降りできる手軽さもオススメできます。

 

嘉麻市古処山(2019年3月登山)

  • 標高:860m
  • 所要時間:登り1時間50分、降り2時間

ロープや鎖場、荒れ道が多く登り応えある九州百名山の1つ。

大将隠しと呼ばれる風穴や色合いの美しいニシキキンカメムシとの遭遇、天然記念物のツゲ原生林など見どころあり、修験道の霊場や古戦場としての歴史も感じられる山です。

義兄の子どもたち含め子ども5人と登った後麓でキャンプ、翌日は嘉麻のボルダリングセンターという充実しつつも体を目一杯使った春休みでした。

 

【ハード部門】

糸島市雷山(2020年2月登山)

  • 標高:954m
  • 所要時間:登り3時間、降り2時間

雪を見に行こうと上の叶岳の翌週に決行した2月頭。

地図を見間違い道無き沢伝いを進んで戻ったり、遠回りして延々舗装道を行ったりと反省の多かった回。

でも山頂はしっかり雪が積もってて子どもたち大はしゃぎ。

当初目的はバッチリ達成できました。

 

太宰府市宝満山(2020年8月登山)

  • 標高:829m
  • 所要時間:登り2時間10分、降り1時間40分+50分

「鬼滅の刃」で更に人気スポットとなった竈門神社が登山口です。

途中に水場があるので補給の目処はつけてましたが、8月末でまだまだ暑い盛り。

汗だくになり飲み物がすぐ空になるし、階段多いのがまたしんどかったですね。

行きはバスで竈門神社まで、帰りはバスの時間がだいぶ先だから太宰府天満宮まで歩いてみようかと進んだら予想以上に遠かったのもハードポイントです。

しんどいけど楽しい!

気持ち良かったりしんどかったりもありますが、今のところ家族皆で楽しんでます。

来年はどうする?と話したら意外にも娘たちからあと3年はやってもいいかなー、という返事。

この先成長と共に一緒に行きたくても難しくなることが増えてくるでしょうから、同じ体験を共有できる喜びを噛み締めつつ、2021年もまた一つ一つ登っていこうと思います。