法改正で求められる「男性育休」の活かし方セミナー第2弾を開催しました。
第一部は九州イクボスプロジェクトリーダーであり、株式会社OZcompany(保育事業)代表の小津より「男性育休の軌跡とこれから」をテーマに講演。
ファザーリング・ジャパン九州が立ち上がった12年前は、いわゆるイクメンはまだまだ珍しい時代でした。そんな中でも小津自身、子育てを経験したことで
- ⼦育ての⼤変さ、喜びの理解
- 父親同士の繋がりで拡がる新しい世界
- 計画通りいかないのが「当たり前」
- ⼀⼈で育児することの⼤変さを理解、想像できる
- 乳児期の⼦育て=「⽣命の保持」
などを実感することができ、今の自社の経営にも活かされているとのこと。
子育て社員が働きやすい職場を作ることで、離職率の軽減や採用コストのカットなどに繋がる。そのためにも休みやすい職場を作るために、業務を属人化させずマニュアルの制作やITツールの活用、パートを含む日替わりリーダー制度の構築を行なったとのこと。そうすることで社員一人一人が自ら考え行動することにも繋がっていったとのことです。
社員の子育て支援は、福利厚生ではなく、事業戦略として十分に考えることができます。
すぐにうまくいったわけではなく、TOPである自分が、思いを社員に伝え続けることで組織が変わっていったとのことでした。
ファザーリングジャパンの調査でも育休制度の利用には上司や会社の後押しが一番の条件だという結果が出ています。男性育休を推進するためにも、TOPの本気度を伝え続けていっていただきたいと思います。
第二部はファザーリング・ジャパン九州の会員で、サラリーマン時代に二度の育休を経験している社会保険労務士の木佐貫から「知らないと損する男性育休の活用法」をテーマに講演。
男性育休の法改正や、知って得するポイントを解りやすくお伝えしました。
法改正の背景を理解し、制度を整えることで育休を以下のようなメリットとして捉えることができます。
例えば、
- 仕事の見える化、働き方改革のきっかけに
- 助け合いが当たり前の会社→人間関係の向上
- 仕事の効率性が向上
- 男性育休の実績、取り組みを公表、アピールして求人に有利に
- 会社の利益に貢献(会計上の好影響。社会保険料の免除、助成金など)
男性育休を推進するために組織を変えることは簡単ではなく、また、プラスの変化を感じることはすぐにはできないかもしれませんが、長い目で見て必ず企業の発展に繋がります。
育休当事者が出てくることはチャンスと捉えて、ぜひ推進をしていってください。