原島丈児コラム

おしえて!ぼく・わたしのからだ

こんにちは!
ファザーリングジャパン九州の原島丈児です。

前回の「男の子のための家庭内性教育」を踏まえたレポートの続きです、

HPVについて、思春期の子どもを持つ親として、決して他人事ではありません。

1 男性への助成金がほとんどない?!

HPVワクチン接種費用を男性に助成する宮崎市は「九州初の市」です。
ここが大きなポイントです。
HPV感染は子宮頸がんの主な原因であり、全国で1万人以上の女性が子宮頸がんと診断されました。


(出典:厚生労働省 HPVワクチに関するリーフレット)

感染原因のほとんどは性交渉ですが、子宮頸がんになるのは女性です。
これにより、男性の当事者意識が薄れていきます。

2 九州では宮崎市と熊本県高森町だけ?!

九州に限定すると、男性に助成金が支給される市町村は2つだけです。

宮崎市は令和7年4月から全額助成を行い、年齢に応じて2~3回接種できます。
熊本県高森町は令和6年4月から一部助成を開始し、ワクチン3回分を各回16,286円まで補助します。(各自治体の情報は変動が多いので、調査が誤っていたらご指摘下さい)

一方で、関東圏では東京都をはじめとした多くの自治体で支給されています。
このような差はなぜ生まれるのか。

3 男性はコスパがいまいち?!

多くの調査結果からは「費用対効果」を懸念しています。
「税金を投入して男性全員に打つだけの経済的・健康的なメリットが十分にあるか」
このコストパフォーマンスにおいて意見が割れているようです。

一方で、近年のエビデンスでは男性接種の有効性・費用対効果も示されています。
男性への接種は個人防御だけでなく集団免疫を高め、女性の感染リスク低下にも寄与するという「 公衆衛生上の利点」も強調できます。
そもそもHPVワクチンの出発点が「子宮頸がんの予防」だったため、結果として男性は後回しになりやすくなります。

どちらの意見も説得力はありますが、しっかり考えないといけないテーマだと思います。

みなさんはどのように考えますか?
これからも議論の余地が十分にあるので、思春期のお子様と一緒に考えていきましょう!