みねせりかコラム

「笑っている母親」になるきっかけをくれた、夫の働き方改革の話

FJQママ会員のみねせりかです。

初めてのコラムなので、まず簡単に自己紹介させてください。
同い年の夫と、今年小学1年生になった娘、2歳の息子との4人家族です。
12年間地方公務員として勤務していましたが、この春から、おかたづけを通じてパートナーシップ向上を応援する仕事を始めました。

父親支援団体のFJQに、なぜ女性の私が参加しているのか。
それは、FJQの活動理念「笑っている父親を増やす」ことに共感しているから…、もっと言うと、「父親も母親も笑っていてほしいから」なんです。

この場合の「笑っている」って、誰かから笑わせてもらっているのではなく、自発的な状態だと思います。
でも、笑顔になるきっかけは、他の誰かから受け取ってもいいのかなと考えています。
私は夫のおかげで「笑っている母親」になれました。

今回は、そのエピソードのひとつを紹介させてください。

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思えば彼は、もともととてもよくできた夫でした。
新婚当初から、家事もばっちりこなし、勤勉に働き、私に対してもいつも優しく、誠実。
第一子の産前産後などは、食事についても詳しく調べ、「我が家の管理栄養士」として活躍しました。

母子手帳ケースに挟まっていた夫のメモ…管理栄養士というよりパーソナルトレーナー…

第一子の育休が明け、私は職場復帰と同時に異動。
個人で仕事を抱えるのでなく、メンバー全員でその日の仕事をまわす、「短時間勤務や部分休業が取りやすい」職場でした。
同じように小さな子どものいるママさんも多く、私も保育園のお迎え等を考慮し、毎日16時に退庁する「部分休業」を取得しました。

が、元来「働きたい」タイプの私。
私や他のママさんの退庁後に、いつも他のメンバーが残業して仕事をしめくれていることも気になりますし、何より、早く仕事を覚えて戦力になりたい気持ちがムクムクと大きくなります。

保育園からの急病対応依頼の電話も全部私。
「あれ?なんで私ばっかりなんだろう…」
職場復帰から2ヶ月経った頃、初めて気づきました。

当時、夫は残業が当たり前の仕事をしていました。一方、早帰りしやすい私の職場…
この要因から、私たちは特に話し合いをするでもなく、「夫は仕事、私は早帰りして家事育児」という選択肢を取っていたのです。
一見当たり前なのですが、肝心な、自分たちがどうしたいか、どう思っているかの話を一切していなかったんですね。

気が付いてしまったその夜、「私ももっと仕事がしたい」という思いを夫に打ち明けました。

そしてこれをきっかけに、夫は働き方を変えました。
具体的には、週の半分程度、「時短勤務」をすることに。
これまで夫の勤務先にはない例だったため、一筋縄ではいかなかったようですが、夫も職場の方も知恵を絞り、話し合いを重ねて実現をしてくれたのでした。

おかげで私は仕事に打ち込む日と早帰りして家のことを頑張る日のメリハリがつき、満足感の高い両立生活ができるようになりました。

夫も、短時間に仕事を集中することで、より高いパフォーマンスを上げられるようになったと言いますし、何より、お迎えに行った時のかわいい娘の姿に幸福感を覚えている様子でした。

小さな頃の娘と夫。今でもお似合いカップルです。

長くなるので今日は割愛しますが、第二子出産時の夫は更にパワーアップ。

転職直後にもかかわらず、「半育休」を取得し、新生児と産褥期の私のケア、家事全般と娘のお世話もこなしながら、隙間時間に自宅で仕事をするスタイルを取りました。

これが実現できたのも、あの時、私が気持ちを打ち明けたことをきっかけに、夫が本気で動いてくれたから…

息子の沐浴は夫が担当。結局私は一度も入れることがありませんでした…

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夫のおかげで「笑っている母親」になれた私。
FJQの活動を通じ、ひとりでも多くの方に笑顔のきっかけを渡せたらと思っています。

もちろん、夫や子どもたちの笑顔、私自身の笑顔を最優先に、楽しく活動していこうと思います♪