みねせりかコラム

ボウリングの1番ピン!男性産休・育休を考える熱いフォーラムに参加しました!(FQフォーラム参加レポート)

ボウリングの1番ピン!男性産休・育休を考える熱いフォーラムに参加しました!(FQフォーラム参加レポート)

FJQママ会員のみねせりかです。

去る3月26・27日に開催された、FQフォーラム
みねは第1日目の3月26日にスタッフとして参加したので、舞台裏の様子を交えながら、レポートを書かせていただきます!

コロナ禍にFJQに入会した私にとって、リアルのイベント参加は初めて。
イベントの準備段階から本当に楽しみにしていました!

FJQメンバーの皆さんとも定例会などで画面越しにお会いしたことはあっても、リアルな場でご一緒するのはほとんどの方が初めてです。
「初めまして」のような、そうでないような…?
不思議な感覚になりながら、次々と集まるメンバーとご挨拶。
メンバーたちとの久々の再会を、「皆さんに会えるのが嬉しい」と目を細めて喜ばれる森島共同代表の表情には、私までほっこりと嬉しくなりました。

それにしても、本当にバラエティーなメンバーの皆さん…
自前ですんごい機材を運び込んだパパ。
本気のカメラを首から2台さげてはるばる大阪からやってきたパパ。
スーツ姿のパパも、お子様連れのパパもいらっしゃいます。

イベントは、リアルとオンラインの同時開催。
会場のあすみんには、2台のビデオカメラに、PCが3台、プロジェクターにマイクにスイッチャー…あれやこれやがコードで繋がれています。
しっかりと養生して…

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カメラチェックし、座席位置などもしっかりと確認。

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リアルもオンラインも事故のないよう、手際よく慎重に環境を整えていきます。

お昼休憩をはさみ、登壇者の皆さん、FJQメンバー、ライターさん、参加者の皆さん…続々と会場に集まってきました。

定刻を迎え、森島代表のご挨拶からいよいよFQフォーラム、第1日目がスタート!

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オンライン側にはきちんと繋がっている?音声は?映像は?
会場とオンラインのスタッフで状況を確認しあいながら、配信も無事スタートしました!

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【第一部】
◎講演:男性育休&産休のカギを握るイクボスとは
◎講師:NPO法人ファザーリング・ジャパン代表 安藤哲也氏

FJの設立者である安藤さん。みねはこの日、初めてお会いすることが出来ました。
パワフルで、フランクで、笑顔がとっても素敵なパパです!

9回の転職後、2006年にFJを設立されるまでにいろいろな場面に出会われています。
「会社や上司が変わるのを待っていたら、子どもが大きくなってしまうな」と感じ、笑っている父親を増やそう!と、安藤さんが行動を起こしてくださったからこそ、今のファザーリングの輪が広がっているのだな…と感じました。

講話中も、雑談時の同じように、満点の笑顔でお話をされる安藤さん。
会場の雰囲気も一気にやわらぎ、どっと笑いの出る場面も。

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ユーモア溢れる語り口に、ずっしり重みのあるお話…メモを取る手も止まりません。

「家がホームじゃなくアウェーになっていないか」
「父親ほど素晴らしい仕事はない」
「育児はアナザーワールドへの入り口」
「育児はプロジェクトX」
「男性育休は、ボウリングの1番ピン」
「単一選択型から寄せ鍋型の生き方へ」
「イクボスのダイバーシティ推進は、【福利厚生】でなく【経営戦略】」
「働き方改革は、働かせ方改革じゃない」
「働き方改革は、生き方改革だ」…

数多くの著書を手掛けられている安藤さんですが、これは名言集でも1冊出せちゃうな…と思えるぐらいに、心に響くフレーズをたくさん聴くことが出来ました。

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育休や産休の制度は充実しつつあります。
その制度利用するパパ本人の意識改革は、もちろん重要です。
けれど、「よし、しっかりやっておいで!」とパパの背中をドンと押せるイクボスの存在は、制度利用する当事者にも、一緒に働くメンバーにも、ひいては企業自体や社会全体にも、大きな影響を生み出すな…と感じました。

【第二部】
◎講演:取るだけ育休にしないための『夫婦会議®』のすすめ
◎講師:夫婦会議アドバイザー(Logista株式会社 共同代表)
長廣百合子氏(妻)、長廣遥氏(夫)

「ロックな安藤さんのあとは、しっとりとバラードな感じでいく?」
と、夫婦漫才からスタートした第二部。

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子育て期の夫婦のパートナーシップを応援するLogista株式会社のおふたりは、仕事でも家庭でもずっとご一緒。
まさに「おしどり夫婦」のおふたりですが、実は第一子出産後には、離婚の危機に直面したといいます。

その危機から脱却する手立てになったのは、『夫婦会議®』。
そしてこの『夫婦会議®』は、せっかくの育休を「取るだけ育休」にしないにためにも必要不可欠なのだとか。

産前産後、夫側にも妻側にも、いろいろな変化や問題が起こります。
「パートナーも疲れているだろうし…」
「仕事より家事の方が楽なんじゃないの?」
「育休取得したいけれど、なかなか言い出せない」…
それぞれに思いを抱えつつも、なかなか意見交換を行えないでいる夫婦も多いかもしれません。

だからこそ、世帯の共同経営者である「私たち」としての答えを出す、夫婦の対話が必要なのだと言います。
他愛もないおしゃべりの「会話」→互いに意見を出し合う「議論」→互いに納得のいく結論を出す「対話」とステップを踏んで、トレーニングを重ねていくというポイントを伺うことも出来ました。

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夫婦の対話を支えてくれる「世帯経営ノート」「夫婦会議ノート」には、参加者の皆さんも興味津々!
会場では、ノートを手に取り、自身の経験を振り返りながら、『夫婦会議®』の大切さをかみしめるパパの姿も見られました。
オンライン参加者からの質問もあり、大盛り上がりの第二部でした。

【第三部】
◎トークセッション
・安藤哲也氏
・長廣ご夫妻
・株式会社サイズラーニング 代表取締役 高見真智子氏
他、男性育休経験者
・モデレータ 森島孝(FJQ共同代表)

安藤代表、長廣夫婦の3人に、株式会社サイズラーニングの高見氏、モデレータとして森島共同代表が加わります。
豪華メンバーのセッション。
誰かの発言に、更にアレンジが加わり、派生したトピックがさらに盛り上がり…と、さながらジャズセッションのようでした。

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男性産休・育休の制度基盤は整いつつある。けれど…
「そうはいっても、人手が足りない」
「男性にも取得させないといけないの?」
「取り組むことが出来ているのは、大手企業でしょ?」…
企業側には、どうしても戸惑いも多いようです。

その戸惑いを受け止めつつも、登壇者の皆さんからは、「でもね」と前向きな言葉がどんどん続きます。

「職場での禁煙も、クールビズも、週休5日制も…みんな最初は猛反対していた。でも今や、当たり前になっているよね。」
「私たちはコロナ禍を経験した。できないと思っていたテレワークもずいぶん進んだよね。男性育休も、やってみるしかない。」
「メンバー3人のチームで実際に育休を取得してみたけれど、仕事の見直しにもなったし、フルタイムで働けないメンバーの事情に対しても抵抗感がなくなったよ。」
「育休だけじゃない。介護や、病気やケガもありうるよね。」
「人に仕事をつけるあり方を見直すチャンス!仕事に人をつけよう。」
「本当に替えが効かないのは、子どもの父親・母親だよね。」

一方、産休・育休を取得する側のパパたちにも「キャリアへの影響」という不安感があります。

実際に育休を取得したメンバーにも話が振られました。
スタッフとしてカメラを回していた木佐貫パパ、ご自身の体験談を語ります。

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実際に経験してみたからこそ得られた、大切な視点を伝えてくださいました。

登壇者の皆さんからも、
「世の中がどうしているからじゃなく、自分の大切にしたいことに向き合う。自己決定ってとても大事。」
「例えば経済的な不安から取得できないという人も。実はわりとお金は戻ってくるが、そういった情報不足もあるなと感じている。」
これから産休・育休取得を検討するパパたちの背中を押す言葉が続きました。

大盛り上がりのトークセッション。
40代後半~50代の企業役職者・担当者は、男性産休・育休をどのように受け止め、進めていけばいいのか…登壇者に最後の問いが投げかけられます。

「苦労してきた世代ほど、下の世代に同じ苦労を渡さない。」
「『私たち』として捉える範囲を広げてみてはどうか。」
「役職や肩書を取り払って、ご自分がどうありたいかを今一度考えてみていただきたい。」
「目の前で苦しむ仲間を、これ以上苦しめないチョイスを。」
「子育て世代だけじゃなく、独身のメンバーにも応援や配慮を。」
「浸透するまで毎日言い続ける。イクボスは漢方薬。」
「自分自身も大切にしてほしい。」

熱く、そしてあたたかなトークセッションの閉幕で、第1日目のプログラムは終了。
オンライン側も、会場の熱気を受け取り、終始Zoomのチャット欄は大盛り上がりだったそうです!

閉幕後も、会場のあちこちで熱いお話を繰り広げる参加者の面々。
スタッフはこの間に2日目のセッティングなども完了し、この日は解散しました。

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1日目の登壇者の皆さんで記念撮影。
学びに溢れるプログラムを彩っていただき、ありがとうございました!

第2日目の3月27日は、みねは所用のため参加できませんでしたので、他のメンバーやライターさんのレポートをご覧いただけると幸いです!