こんにちは、山中啓一郎です。
今回のコラムは、3/26〜27に開催された「ファザーリング九州フォーラム」への参加レポートを書きます。
このフォーラムは、FJQ10周年記念としても企画され、以下のように日程ごとにテーマに分かれていました。
- 【初日】企業が考える男性育休&産休のカギ
- 【二日目】男性の産前産後に必要なことをみんなで考える
いまの世の中は、男性が育休を取得を推進している流れがあります。この世間が注目する話題を豪華な登壇者の方々にお話いただき、あっという間に二日間が過ぎていきました。
正直、時間が足りないもっと聞きたい…そんな気持ちに初日からなりました。
そんな熱に溢れたフォーラムに参加して思ったこと…
子どもを育てられる…これって幸せでほんとにありがたいこと。
全力で父親であることを楽しまないと!です。
私の感想を交え少しでも当日の内容が伝わればと思い書いております。
かなり個人的目線が入っていますので、これから公開予定の他のメンバーの方のコラムも是非見て当日の様子を感じて下さい。
【初日】3/26(金)
第一部:講演
「男性育休と産休のカギを握るイクボスとは…」
(講師:NPO法人ファザーリング・ジャパン代表 安藤哲也さん)
私が安藤さんの講演を初めて聞いたのが2年前。
2年ぶりに講演を聞きましたがやはり話しに飲み込まれました。
- 子どもは、社会の重要な資源
- 育児は、期間限定のプロジェクトX
- 家庭がホームでなくアウェー等々
分かっていることですが言葉にしていただき再認識できました。
育休を促す…育児・家事は、ボーリングの一番ピン!
この言葉にすごく納得。このピンを倒すことでどんどん倒れていく。
わぁーー…確かに。後は、育休の問題。
- 取るだけ育休
- 夫ゴロゴロ問題
- 旦那給料問題
話の中でもありましたがこの問題をなくすためにもプレパパ&ママ講座を受けることが重要だと思いました。確かに私も…長女が生まれた時に講座を受けていればもっと早くにパパスイッチが入っていたのではないかと…
それと行政等の力も必要ですがFJQの出番でもある!と勝手に思ってしまいました。
そして育休を取れる風土作りが大事だと…。なかなか会社の風土を変えることは、難しいですがこれをやらないと衰退をたどる。そもそも育休を取得出来ないような会社は、選ばれなくなっている。強烈なメッセージでした。皆さんは…どう思いますか?
第二部:講演
「取るだけ育休にしないための『夫婦会議』のすすめ」
(講師:Logista株式会社 長廣百合子・遥ご夫妻)
お話しを聞いていて「これがいい夫婦の最終形態なのか!」と実感しました。
そして理念に共感!
『より良い社会は、より良い家庭から。より良い家庭は、より良い夫婦から』
お話の中で世帯は、共同経営者⇒わたしたちとして、どうする?
そして夫婦会議⇒より良い未来に向けて対話を重ねる。
この考え方をするとしないでは天と地ほど差がでるのかも?と思いながら聞き入っていました。確かに夫婦で近くなればなるほど会話があっても対話は…少ないかも?
皆さんは、どうですか?「対話しています!」と自信もって言えますか??
私ももっと共同経営と対話を意識して長廣ご夫婦のように対話できる関係で自分達に合った夫婦の最終形態を目指したいと心から思う講演でした。
第三部:トークセッション
NPO法人ファザーリング・ジャパン代表 安藤さん
Logista株式会社 長廣ご夫妻
株式会社サイズラーニング代表取締役 高見真智子さん
FJQ共同代表 森島孝さん
このトークセッションも熱かった。
メモを忘れる程に話しに聞き入ってしまいました。
話の中で『今は時代の過渡期』、男性の育休が当たり前になるまでが我慢。この言葉を聞いて男性の育休が当たり前になる明るい未来が見え個人的にとても嬉しく思いました。
そして現在この世の中に人が休んでも売り上げが上がる会社もあるとのことでびっくり!
これからこれが世の常なのか。そもそも今までは、人に仕事が付いており(ブラックボックスになっている)その人がいないと仕事が回らない状態。本来なら仕事に人を付ける…無知な私にはとても勉強になりました。
このコラムを見ている中で会社員の皆さん!あなたの会社はどうでしようか?
実際に高見真智子さんの会社でやってみて成功したお話しも聞きました。育休がとれる会社⇒休みが取れやすい会社⇒介護などでも休みやすいまさに助け合い。いざという時に休みがとれると思えばモチベーションも上がり離職率も下がる。まさに良いこと尽くし!ほんとに刺激のある内容が盛り沢山。
このトークセッションで私の心に残った言葉を…
- 会社の管理職は、誰でも出来る。でも家庭の親は自分にしかできない。仕事で変わりが出来ないのは…人間国宝くらい
- 人を育てるには今がいいチャンス
- 組織の在り方に気が付くいいチャンス
- 自分が大切にしたいことにフォーカスする
- 子どもは、父親と母親の生き方を見ている
- ネガティブな会話は、夫婦間で話しにくい
- 16分の会話には、10万円の価値がある
- 子どもには、子どもの人生がある…これは、心掛けないとついつい子どもに期待したり自分が来なかったことを押し付けようと親御心でやってしまいそう
私が経営者だったらどんな気持ちで話しを聞くだろう。
会社の上司が聞いたら何を感じただろう。フッとそんなことを思いました。とにかく熱く楽しいトークセッションでした。
【二日目】3/27(土)
第一部:セミナー
「父の育休と産後ケア」
(講師:合同会社てのひらのゆりかご代表、九州産後産前ケアネットワーク発起人 かどたにまいさん)
講師のかどたにさんの思いは、講演中のこの言葉で分かりました。
『我が子が出産する時に、この社会が続いていたら死ねない』
そしてこんな話も。産後一年の女性が産後ウツであろうと思われる自殺が死因第一位…この話しを聞いて私自身がよく把握していない…無知だったと。すごく情けなく恥ずかしい気持ちになりました。これを聞いただけで育休の大切さと産後ケアの必要性がよくわかります。
皆さんに少しお聞きしたいです。皆さんは、産後床上げ30日間の身体状態がどんな状態かを知っています? 大変とか辛いとかホルモンバランスが崩れいるとか私は、理解している!と思っていました。しかし、かどたにさんのお話しを聞いて私は…分かった『つもり』でいたのだと気づかされました。
産後床上げ30日間の状態とは、
- 交通事故と同じ。全治一ヶ月。
- 胎盤剝れ=手のひらと同じサイズの傷であること
- ペットボトル1本分の出血+母乳でさらに血液減
- ホルモンバランスが崩れ体内の状態は、ジェットコースター
これを聞いた時に…私は、今更ですが妻に申し訳なかった気持ちと感謝で溢れ目頭が熱くなりました。パパ歴10年選手ですが…お恥ずかしい。
え…こんなことは、知ってて当然でしょ?と言われ私は、一般の人からも怒られたい。
このことが常識で知っていることが当たり前になればいいな!と思いました。もしかして…すでになっている?
その他にもたくさんいいお話しがありました。
- お猿さんの育児話…人間に近いお猿さんは、子どもを産んでワンオペで子育てをするとのこと。ワンオペ育児の期間は…5年間。その間は、オスから逃げる。人間の身体は、仕組みでみれば1年後に出産出来る=ワンオペで育児するようになっていない。
- アジア圏では、産後ケアが充実している。特に韓国は手厚い。
それを聞いて調べて見ると…産後は、誰もがお姫様⁉みたいな記事もありました。日本は、まだまだなんだと…。 - おっぱい&オムツ交換&抱っこは、子どもを安心させこの社会にいていいんだよ!と子どもへのメッセージであり人生の基礎の基礎!これこそ社会貢献。
しびれるメッセージです。私の子どもは、もうこの時期を過ぎてしまったけど周りの友達やこれからの子育て夫婦に伝えたい!この時期は、どうしても父親の出番が少なくオムツ交換や抱っこしか出来ない…ママも一日がこれで終わる。他に何も出来なくて申し訳ない…と悩む方もいるかも?しれません。そんな悩んでいる方から相談の場面に私が遭遇したらこの言葉を伝えたいな、と思いました。
そして、昨日も話がありましたがやはり夫婦会議が大切だとの言葉も。
夫婦会議のポイントとして…
- 共感の姿勢で聞く
- 体調を見守る
- チームになる!
いい夫婦になる為に私も妻とたくさん対話しょうと思い直しました。
パートナーの不満⇒パートナーに対する期待⇒それは、ラブレター
パートナーの不満が出ている時は、自分に余裕を持つようにし期待してくれているんだな!と思えれば心の持ちようも確かに変わるかもしれません。状況によるでしょうが…大切なことだと思います。
嫌いは…無関心である。私野球に興味ないのですが…イチローさんの言葉を聞いてすごく覚えていることがあります。その言葉が『僕にとって無関心が一番辛い』
パートナーから無関心だったら辛いですよね…。
ほんとに産後ケアについてとても考えさせられました。そして私の無知加減も分かりとても良かったです。長女が生まれる10年前に知っていれば…と後悔もしましたが現実を知ることで3人を生んでくれた私の妻にほんとに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
時期が過ぎても聞くべきだと感じるセミナーでした。
第二部:セミナー
「部下ヂカラで産前産後の時間を勝ち取ろう」
(講師:FJQメンバー 樋口一郎さん)
我らがメンバーの樋口さん。普段は、経済産業省 九州経済産業局で国家公務員として働かれ地域の活動では、子ども会の副会長。普段なら絶対に私が交流することがない方。
樋口さんのセミナーを聞いて思ったことは、部下ヂカラを知っている方が管理職になりイクボスになれば…きっといい職場になるだろうなーと思いました。
部下ヂカラがなぜ?必要?そんな疑問があると思います。そこもしっかり説明して頂きました。
なぜ今、部下ヂカラか?…
⇒笑っている父親、笑っている家族を目指すには、家庭と仕事の両立が不可欠。働き方、職場改善で職場が変わるのを待っていても遅く自らアクションが必要。
確かに…でも実際に職場を変えるとしてもパワーも必要だしやり方がわからない。
樋口さん自身も育休から復帰後に残業の多い場所に移動し業務改善を実際に行ったりFJQ主催のフォーラムでの気付きを元に部下ヂカラ10か条が出来たとのこと。
皆さんもこの10か条を意識して1つでもいいので実践すると職場が変わっていくと思います。それに上の立場になった時にこれを知っているのと知らないのでは部下からの信頼も違うかも?いや違うと思います。
- 連帯
- コミュニケーション
- 見える化
- 予定先取り
- 改善提案
- 冷静
- 垣根越え
- ツール導入
- 自己分析
- 職務全う
最後の職務全うに関しては、樋口さんはこう言っていました。
上司が変わらない場合は、無理せずに勇気ある撤退も必要だと。
FJQメンバーによる育休を取ったメンバーや上司との関係づくりを意識しているメンバー等のクロストークもありました。これまた…熱く楽しかった。私自身、育休を取っていないのでどういう不具合があるのかが正直よく分かりませんでした。でもメンバーの悩みだったり復帰後の不安だったり予定の先取りの実践だったり育休を取得する為の戦略が必要等の話しを聞き身近で育休を取ろうとする方がいた時にとても参考になるなぁ~と思う内容でした。
でもこれがFJQのいい所です。出会えない方達に出会い子育ての悩みや仕事の悩み等をサポートしたりしてもらったり出来る環境。世界が広がりますよ。皆さんも是非、FJQへ!
樋口さんの部下ヂカラ10か条や以前のFJQ主催のフォーラム内容をもっと詳しく知りたい方は、是非FJQのHPをご確認下さい。
第三部:メインセッション
「九州における男性の育児家事のこれまでの10年とここから10年(FJQの展望)」
ここに関しては…他の方の!コラム等々を見てください(;^ω^)
すみません!!
いかがだったでしょうか?
文章が素人感満載で読みにくかったと思いますが少しでも当日の状況が分かってもらえて伝われば幸いです。
あなたの大切な時間を使い、最後まで読んでいただきありがとうございました。