パパインタビュー

【第30回】現在1年間の育児休業を取得中!上の子との夕方おでかけタイムは疲れていても育休を「エンジョイ」できる時間でプライスレス(ウェブメディア運営・コンテンツ作成業・津田剣吾さん)

このインタビューは、「令和3年育児・介護休業法改正特別企画」として、産Q育Qプロジェクトのメンバーが、男性育休取得者から育休の体験談について話を伺う企画です。

第30回 パパインタビュー

  • 取得者:津田 剣吾(ツダ ケンゴ)さん(36歳、ウェブメディア運営・コンテンツ作成業)
  • インタビュアー:FJQ 樋口

津田さんは、福岡市内のウェブメディア運営・コンテンツ作成の企業に所属されており、2024年1月から2人目のお子さんとなる男の子の出生に合わせ、1年間の育児休業を取得されています。現在、約半年が過ぎたところで、振り返りも含め、これまでの経緯やご感想を伺いました。


Q:取得の経緯は?

夫婦共働きなので、妻だけでは子どもを2人ともケアするのが大変だと思ったことと、制度として使えるものは使ってみたいと率直に思ったことですね。

Q:取りたいと伝えた際の奥様の反応はいかがでしたか?

特段異論はなく自然に受け入れてもらった感じです。

Q:取得を打診した際に、会社や上司の反応はいかがでしたか?

人事や総務のセクションは特段問題なく受け入れて頂き、スムーズに手続きを進めてもらいましたが、私が会社で最初の取得者であったため、直属の上司からは「自分だったら2~3か月にするけど」といったコメントをもらいましたが、1年と決めていたため、気にはなりませんでした。引継ぎは同じ課の同僚2名に2~3日かけて行いました。

Q:取得中は主に何を担っていますか?

2歳の上の子の保育園への送り迎え、皿洗いや風呂掃除、ゴミ捨て等の家事を行っています。上の子の世話を主に行うことで妻が下の子に集中できるようにしています。

Q:育休中の標準的な1日の流れを教えて下さい。

平日は家で家事をしているのですが、このような機会は今しか作れないので、夕方は上の子といろいろ出歩くことが多いです。天神等をあてもなくブラブラ歩くこともあります。そして、週末はほぼ朝から夕方まで上の子と自分で出かけています。このためにバスの乗り放題の定期券を買っているくらいです。行先は商業施設やアンパンマンミュージアムなど子どもが遊べる場所など様々で、最近では上の子が公共交通機関の降り場等を覚えるまでになりました(笑)。出かけている時はずっと上の子と話しており、たとえ疲れるとしても(笑)本当に貴重な時間です。

Q:長女ちゃんとのデート、良いですね~。取得して良かったこと、大変だったことは?

良かったことは上の子、下の子と過ごせる時間の確保です。今の会社来る前はフリーランスで仕事をしていたので、子どもとの時間が確保できず辛かった時期もありました。
大変なことというほどではないですが、家の中で妻とずっと一緒にいるので、時には喧嘩にもなることですかね(苦笑)。ただ、上の子の面倒を見ていることに対しては「助かる」と言ってもらえています。

Q:収入面はどうですか?

社会保険料や健康保険料は育休期間中は免除されるとはいえ、当然1年も取得すると収入は下がりますが、それ以上に子ども達とプライスレスな時間を過ごせていると思います。

Q:取得したことで、今後の仕事スタイルへの影響はありそうですか?

生後すぐの夜泣きの時期も落ち着いてきており、「よし、勉強しよう」と思い立ち、現在、ファイナンシャル・プランニング技能検定の勉強中で、3級は既に取得し、2級に向けて勉強中です。

Q:資格も今後のライフへの良い影響がありそうで素晴らしいですね!これから取得する人へアドバイスするとしたら?

会社のことはいったん気にせず、取りたければ取った方が、絶対後悔せずに済むと思います。

Q:FJQが提唱している「男性育休10か条」について感想等あればお願いします。

4.職場調整」は大事かなと思います。私の時も同僚が応援してくれましたが、職場で味方を増やすと良いと思います。また、「3.資金計画」も大事ですね。そして、まさに長女との時間を今、「8.エンジョイ」しています。

Q:最後に、男性育休制度に関し、ご意見等あればお願いします。

もう、義務にしてしまったら良いのではないかと思います。そうすれば多くの人が育休を前提に働き方を考えることになると思いますので。

 

(編集後記)

男性育休10か条の8番目にある「エンジョイ:育休は一生に数少ない、せっかくの機会。楽しまないと損!仕事では得られない地域や社会との接点を楽しもう」をまさに体現しておられる津田さん。下の子のお世話や家事も含め大変と思いますが、その中でも上の子との時間を大切に過ごされていることがお話の中からもひしひしと伝わってきました。

資格の勉強なども進められており、今後、ワークにもライフにも良い影響を与えうる貴重な時間の使い方をされていると思います。ぜひ、あと半年後にまたご感想やこれからの生き方についてのビジョンを聞かせて頂ければと思います。ありがとうございました。