パパインタビュー

【第17回】初めて立った時や初めて寝返りをうった時など、今しか見ることのできない子供の場面に立ち会えて良かった。子供が就寝後は、夫婦のオフタイム(大分県内中学校教員・大塚裕也さん)

このインタビューは、「令和3年育児・介護休業法改正特別企画」として、産Q育Qプロジェクトのメンバーが、男性育休取得者から育休の体験談について話を伺う企画です。

第17回 パパインタビュー

  • 取得者:大塚 裕也(おおつか ゆうや)さん(34歳)(勤務先:大分県内中学校教員)
  • インタビュアー:FJQ 樋口

大塚さんは、本インタビューで初の大分県在住者で、職業としても初めてとなる教員の取得者です。昨年の長女のご誕生に合わせ、今年の4月から1年間の育休取得中です。まさに今取得中にもかかわらずインタビューに応じて下さりました。

Q:取得された時期はいつでしたか?

昨年10月に子供が生まれたのですが、教員という職業柄、クラス担任を持っていたので、すぐの取得は難しく、職場と調整し翌4月からの取得となりました。

Q:取得の目的は何でしたか?

取得に当たっての想いは2つあり、1つは、育児は期間限定なので今取っておきたいというもの、もう1つは、育児に早い段階から関わりたいというものでした。

Q:取得に当たり、職場とどのように調整を行いましたか?

子供が生まれる前から管理職に相談しましたが、快く受け入れて頂きました。同僚からも驚きはされましたが、好意的に受け止めてもらいました。

Q:取得中の育児家事の役割分担などはありますか?

妻も一緒に取得していますが、特段役割分担せず一緒にやるというスタンスです。寝かせつけ1つにしても、自分がやるとうまくいく時期と妻がやるとうまくいく時期があり、子供の様子に合わせていました。

Q:育休中の標準的な1日の流れを教えて下さい。

例えば以下のような1日です。

6:00 起床
7:30 朝食
8:30 近所を散歩
10:00 家で遊び
12:00 昼食
13:00 昼寝
16:00 遊び
17:00 風呂
18:30 夕食
20:00 就寝

子供が就寝後は、夫婦のオフタイムということで、妻と1日を振り返って、子供の動画を見たりしながら話したりしています。

Q:取得した率直な感想は?

初めて立った時や初めて寝返りをうった時など、今しか見ることのできない子供の場面に立ち会えたりして良かったと思います。子供の成長に立ち会え、家族の時間が取れたことはかけがえのないものでした。また、自分へのチャレンジとして、半日子供と2人きりで過ごし、妻は自由に過ごす時間を作るなど、普段とは違う時間を過ごせました。

Q:収入面はどうでしたか? 

育休給付金が、取得後半年間は67%でしたが、その後は50%になり、減った感はありましたね。パパママ育休プラス制度のおかげで、1歳2か月までは給付金が出るのですが、妻は1歳を過ぎてからは給付がないので、後半は資金計画を立てて準備しておくと良いかと思います。

(参考)パパママ育休プラスとは~厚労省HPより~

Q:取得したことで変わったことはありましたか?

価値観や大事にしたいことは大きく変わりました。取得前は、ガンガン仕事をして、日付が変わるのもいとわないようなところがありましたが、(今後仕事に復帰してからは)家族の時間を優先したり、仕事を早め早めに終えるようなスタイルに変わると思います。

Q:これから取得する人へアドバイスするとしたら?

これは妻からも言われたことですが、取得できるならできるだけ早い時期の取得をお勧めします。出産後はメンタル的にも体力的にも厳しいので、早めにサポートした方が良いです。また、長い期間取れると良いと思います。どうしても子供の生活リズムに慣れるのに1カ月はかかりますので。

Q:その他、育休制度に関するご意見等ございましたらお願いします。

金銭面だと、1年を超えても給付金が出るようになればとは思います。また、1年後に復帰しようと思っても、待機児童問題で叶わないことがあるので、そのような場合には給付金を出す等の柔軟性はあっても良いかと思います。

 

(編集後記)

実は大塚さんは、今年度ファザーリングジャパン九州で運営をお手伝いさせて頂いております「大分県子育てパパ応援講座」の日出町開催の参加者でもあり、第1回から第5回までフル参加頂いております!参加の感想を伺ったところ、「他の同世代の育休パパが多く参加しており、体験談など大変参考になった」とのことで、やはりママコミュニティに比べ、パパのネットワークを作るのは難しいため、このような場づくりが重要であることを再認識した次第です。

また、インタビューの中では、近年社会問題になっている教員の働き方改革問題にも話題が及び、現場のご苦労など、いろいろ思い知りました。大塚さんは今後、来年3月まで育休を取得されるということで、充実した期間になることをお祈りするとともに、是非、職場復帰後の近況も聞かせて頂ければと思いますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします!

(参考)大分県子育てパパ応援講座